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企画展「グレート・ミクロ諸島を巡る旅」
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企画展
 
 
グレート・ミクロ諸島を

巡る旅



2015年9月11日(金)−2015年12月7日(月)
開館時間10:00〜17:00(※第4火曜日15:00閉館)
水曜定休《 入場無料 》
助成・いきいき岩手支援財団



 

峰山 冬鷲
 

本展でご紹介するのは、緻密・細密な制作を行なっている方々の様々な表現です。よく目を凝らして見ないと、その深遠な世界は見ることができません。

「大きいことはいいことだ」と言われた時代がありました。現在もその考えの影響は、私たちの生活に深く根を張っています。また多くの美術公募展においては、大きな作品が入賞する傾向があることも否めません。

 

大竹 徹祐



 
和田 恵利子



しかし、本展でご紹介する作者はそういった価値観や慣例に伍することなく、自分にあったサイズとして、支持体や画材を選び制作しています。そこに大きさに対する価値づけはありません。そしてそのことがとてもクールでグレートなことです。

 

熊田 史康




 
高橋 康一


細部への集中があらわれた表現という共通項はありますが、それぞれの目指すテーマは大きく異なります。年齢や制作歴も多様であり、あるいは身体や脳機能などに障がいがあったり、作者のプロフィールもまたさまざまです。



 
辰巳 公紀


 

菊池 宗晃

 
異なる自然や文化を持つ小さな島々を巡る旅のように、それぞれの多彩なミクロとその奥深さをご堪能いただけましたら幸いです。





 
author:museum-lumbi, category:企画展, 18:58
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わたしのなかには あなたがいる
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企画展
 
 
わたしのなかには

あなたがいる



2015年6月4日(木)−2015年8月31日(月)
開館時間10:00〜17:00(※第4火曜日15:00閉館)
水曜定休《 入場無料 》
助成・いきいき岩手支援財団



 

小野崎 晶 私のゲルニカ

 
心を温めてくれる誰かを想う。大切にしたい誰かを想う。そんな心のつながりから生まれる喜びは、たとえ「障がい」と呼ばれるものによっても失われることなく、人の魂の光でありつづけます。


手を握る、身体を抱きしめる。お互いの心と心をつなごうとするとき、私たちは身体に託してつながろうとします。

同じように、人はつながりたい誰かを「描く」ことで、その存在に心の中で触れようとすることがあります。描くことは時として手で触れる以上に、相手を心の深い場所で感じることを可能にするのかも知れません。



 

畠山律子 ともだち



その誰かとは、身近な親しい人かも知れません。遠い憧れの誰か、あるいは実在しないけれど確かに心の中にいる誰か――であるかも知れません。描くことによって人は、肉体の手では触れることのない存在にさえも、確かに心の指先で触れることができるのです。


 

冨澤富士子 無題



他者への温かな思慕を映したさまざまなかたちの作品。一人ひとりの作者の心を感じていただければ幸いです。あなたの心の中にも、温かな光がともることを願って。

 
はじめ 無題


 

高橋慶行 無題

 

昆弘史 人


 
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author:museum-lumbi, category:企画展, 16:40
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ルンビニック・アーティスツ!&一灯窯新作陶展2015
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企画展
 
 
ルンビニック・アーティスツ!

一灯窯新作陶展2015




2015年3月19日(木)−2015年6月1日(月)
開館時間10:00〜17:00(※第4火曜日15:00閉館)
水曜定休《 入場無料 》


 
るんびにい美術館を運営する社会福祉法人光林会は、花巻市内で障がいのある人を支援するためのグループホームや入所施設、地域生活支援センターなどを運営しています。光林会では、これらの事業所を総称して「ルンビニーの郷」と呼んでいます。

そしてこの郷には、独創的な個性を発揮する大勢の表現者たちがいます。ある人は皆と一緒に日中の仕事場で。ある人は独り静かに夜の自室で。それぞれの時間と場所で、日々さまざまな創造物を生み出しています。

武蔵諒 「東京ディズニーランド」(部分)



佐々木早苗 「無題」(部分)
 
去る2月に盛岡市で開催された、岩手県内の障がいのある人のための美術公募展「第18回いわて・きららアート・コレクション」。同展にはルンビニーの郷からも、個性的な表現者たちの作品の数々が出品されました。今回の「ルンビニック」展ではこの出品作を中心に、ルンビニーのアーティストたちによる表現世界を紹介します。


そして恒例、同時開催の一灯窯新作陶展。1988 年にルンビニーの郷に築かれた穴窯「一灯窯」から、今年も新しい作品たちが生まれました。

 



 
一灯窯は、ルンビニーの郷の穴窯です。1988年、郷の一角に職員らの手によって築窯され、障がいのある子どもたちや大人、施設の職員、そして地域の人たちも一緒になって作陶を楽しんできました。今展ではこの一年に窯出しされた新作を展示。初めての一灯窯展が開かれた89年当時から、毎年多くの方が楽しみにしている作品販売も行います。

味わい深い焼き締めの陶作品の数々。あわせてお楽しみください。




 
author:museum-lumbi, category:企画展, 11:18
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企画展「やさしい憧憬 −此処へ・何処かへ−」
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企画展
 
 
やさしい憧憬

−此処へ・何処かへ―


2014年12月4日(木)−2015年3月16日(月)
※会期延長になりました。
開館時間10:00〜16:30(※第4火曜日15:00閉館)

水曜定休・12/29-1/4休館《 入場無料 》

岩手県福祉基金助成

 

斎藤勝利 無題


 
一人ひとりの人の心の内にある、さまざまな光景。懐かしさや、あるいは憧れを喚起してやまない近くて遠い場所。それは記憶された実在の場所であったり、あるいはこの地上には存在しない理想の世界であるかもしれません。人の数だけの無数の光景がこの世界に散らばりながら、かつ永遠に他者の目には見えない一人ひとりの内的世界に秘められています。


 

小幡正雄 無題


しかし、この永遠に他者から秘められたはずの光景を、人は他者の五感に触れるものとして物象化させる術を持っています。その術を、私たちは〈表現〉と呼びます。図像として、立体物として、音響として、言語として。表現は、一人の内に秘められていた不可視・不可触なイメージと感情が、他者と共有されることを可能にします。


 

上甲瞳 「こころもよう」

 

野田雅人 「どれがお好きですか?」

 

小林靖宏 無題



誰かの内なる光景が、作品という表現を仲立ちに別の誰かの内なる光景となる。この体験を通して、私たちは互いに別個の存在として生きながら、その魂にとても近しい故郷を共に宿していることに気付くかもしれません。魂が人と人との様々な隔たりを越えて同郷のものであることを知るとき、私たちはより深く人間存在の肯定に至ることを促されるのではないでしょうか。


 

三橋精樹 無題



此処へ、何処かへ。人の魂は共にその寄る辺へと向かいます。
本展の開催にあたり多大なご協力をいただきました学校法人カナン学園、社会福祉法人カナンの園、社会福祉法人グロー、社会福祉法人当麻かたるべの森、特定非営利活動法人はれたりくもったり、最上町教育委員会、ならびに助成をいただきました岩手県福祉基金に心から感謝申し上げます。
author:museum-lumbi, category:企画展, 12:12
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9/28 舛次崇展ギャラリートーク開催しました
《9/28 舛次崇展ギャラリートーク開催しました》

写真は、カフェの人気メニュー「カタラーナ」を食べて満面の笑顔の舛次さん!

 


* * *

滋賀県のボーダレスアートミュージアムNO-MAのアートディレクター、はたよしこさんをお招きしてのトーク。
はたさんは、舛次さんの絵画制作を20年あまりにわたって見守り続けて来ました。
宮城からお越しくださった方もあり、ご来場いただいた皆さまの熱気が満ちるイベントとなりました。




舛次さんに「来館記念のサインを…」と色紙をお願いしたところ、サインではなく、カフェのコーヒーミルをその場で描いてくださいました!
来場の皆さんには思いがけないライブペインティングのお披露目。慣れない場所でこんなにすんなり描くなんて…と、はたさんもびっくりした様子でした。






* * *

舛次さんが通う、兵庫県西宮市のすずかけ作業所。はたさんがアール・ブリュットと呼ばれる表現に深く関わるきっかけとなった場所でした。
押しかけボランティアとして絵画クラブをスタートしたはたさん。舛次さんとの出会い、そして一つひとつの作品をどんなふうに舛次さんが手がけていくのかをお話しくださいました。






参加した皆さんから沢山の質問も寄せられ、大盛り上がりのギャラリートークでした。
はたさん、舛次さん、ありがとうございます!(アートディレクター・板垣)
author:museum-lumbi, category:企画展, 18:35
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舛次崇展(会期延長12/1まで)
企画展
舛次 崇
2014年7月3日(木)− 12月1日(月)
※会期延長決定。一部展示を入れ替え、あらたに3点の作品を展示。

開館時間10:00〜17:00(水曜日休館)《 入場無料 》
岩手県福祉基金助成

ギャラリートーク
9月28日(日)16:00〜17:00(申込み不要)
講師・はた よしこ氏
会場・るんびにい美術館



舛次崇「植木鉢の花」


「さつまいも掘


本展では、兵庫県在住の作者舛次崇(しゅうじ たかし)の作品をご紹介します。
1991年、舛次が通う兵庫県西宮市の障がい者授産施設「すずかけ作業所」で、絵画クラブの活動がスタートしました。この活動は、絵本作家のはたよしこがボランティアとして企画し、作業所がこれを受け入れるかたちで開始されたものでした。
彼は18歳の時、この始まったばかりのクラブ活動に参加します。初めのうち、彼が描くモチーフは「甲子園球場」、ただそれのみでした。観客席や、愛する阪神タイガースのスコアボードなどを何度も繰り返し描いていた舛次。そんなある日、机の上に置かれた鉢植えの枯れた植物が彼の目に留まります。彼はふと、この植物を描き始めました。そしてこの日から、彼の表現の対象は大きく広がって行ったのです。



舛次崇「フタコブラクダ」

舛次の描画について、彼の制作を長年にわたり見守り続けて来たはたは、〈対象をじっと見てはいるが、その形をトレースしているのではなく、どうやらそのモチーフから受ける「感じ」を直感的に受信して、描いているらしい〉と述べています。
モノクロームやごく限られた色彩で、直感的にとらえた対象の形態を描き出し、力強い構図の中に収めて行く舛次の作画。自分が対象から感じ取った心象を、彼流の単純化した形にとらえるのです。一つひとつのモチーフに対してこのシンプルなアクションを重ねて行く中で、彼の作品の印象的な構図は自然発生的に構築されて行くものであるようです。
力強く、静謐で、迷いのない造形。大樹のように柔らかく佇む作品の森へ、足を踏み入れてみませんか。





舛次 崇
1974年生まれ、兵庫県在住。18歳の時に障害者授産施設すずかけ作業所の絵画クラブに参加。2008年にスイスのアール・ブリュット・コレクションに作品が所蔵されたほか、2010年パリ市立アル・サン・ピエール美術館「ART BRUT JAPONAIS」展に出展、2012年からヨーロッパ巡回展「Art Brut from Japan」に出展中。
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author:museum-lumbi, category:企画展, 18:22
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企画展「舛次崇」
企画展
舛次 崇
2014年7月3日(木)− 10月27日(月)

開館時間10:00〜17:00(水曜日休館)《 入場無料 》
岩手県福祉基金助成

ギャラリートーク
9月28日(日)16:00〜17:00(申込み不要)
講師・はた よしこ氏
会場・るんびにい美術館



舛次崇「植木鉢の花」


「さつまいも掘


本展では、兵庫県在住の作者舛次崇(しゅうじ たかし)の作品をご紹介します。
1991年、舛次が通う兵庫県西宮市の障がい者授産施設「すずかけ作業所」で、絵画クラブの活動がスタートしました。この活動は、絵本作家のはたよしこがボランティアとして企画し、作業所がこれを受け入れるかたちで開始されたものでした。
彼は18歳の時、この始まったばかりのクラブ活動に参加します。初めのうち、彼が描くモチーフは「甲子園球場」、ただそれのみでした。観客席や、愛する阪神タイガースのスコアボードなどを何度も繰り返し描いていた舛次。そんなある日、机の上に置かれた鉢植えの枯れた植物が彼の目に留まります。彼はふと、この植物を描き始めました。そしてこの日から、彼の表現の対象は大きく広がって行ったのです。



舛次崇「フタコブラクダ」

舛次の描画について、彼の制作を長年にわたり見守り続けて来たはたは、〈対象をじっと見てはいるが、その形をトレースしているのではなく、どうやらそのモチーフから受ける「感じ」を直感的に受信して、描いているらしい〉と述べています。
モノクロームやごく限られた色彩で、直感的にとらえた対象の形態を描き出し、力強い構図の中に収めて行く舛次の作画。自分が対象から感じ取った心象を、彼流の単純化した形にとらえるのです。一つひとつのモチーフに対してこのシンプルなアクションを重ねて行く中で、彼の作品の印象的な構図は自然発生的に構築されて行くものであるようです。
力強く、静謐で、迷いのない造形。大樹のように柔らかく佇む作品の森へ、足を踏み入れてみませんか。





舛次 崇
1974年生まれ、兵庫県在住。18歳の時に障害者授産施設すずかけ作業所の絵画クラブに参加。2008年にスイスのアール・ブリュット・コレクションに作品が所蔵されたほか、2010年パリ市立アル・サン・ピエール美術館「ART BRUT JAPONAIS」展に出展、2012年からヨーロッパ巡回展「Art Brut from Japan」に出展中。



ギャラリートーク
9月28日(日) 16:00〜17:00
入場無料・申込み不要(お時間に会場にお越しください)
講師/はた よしこ氏
(ボーダレス・アートミュージアムNO-MAアートディレクター、すずかけ絵画クラブ主宰)

舛次氏の創作活動を最初期から見守り続けてきた、はたよしこ氏(ボーダレス・アートミュージアムNO-MAアートディレクター、すずかけ絵画クラブ主宰)から創造の背景を語っていただきます。当日は、作者の舛次氏も来館いたします。
 

はた よしこ
1991年より兵庫県西宮市にある知的障がい者支援施設「武庫川すずかけ作業所」にて絵画クラブを主宰。1998年よりドキュメンタリー映画「まひるのほし」「花子」の企画制作にも携わった。近年は日本全国の作品調査を行い、アール・ブリュット・コレクション(スイス)との連携展や2010年のパリ市立美術館主催「アール・ブリュット・ジャポネ展」も手がけた。現在、「ボーダレス・アートミュージアムNO-MA」(滋賀県)アートディレクター。
author:museum-lumbi, category:企画展, 17:17
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企画展「一灯窯新作陶展2014」「ルンビニック・アーティスツ!」
〔 終了しました。〕
企画展(2展同時開催)
一灯窯新作陶展2014
2014年3月28日(金)− 6月30日(月)


ルンビニック・アーティスツ!
​2014年4月3日(木)− 6月30日(月)

開館時間10:00〜17:00(水曜日休館)《 入場無料 》


阿部 ちぐさ


佐藤 敬子

 
るんびにい美術館を運営する社会福祉法人光林会は、花巻市内で障がいのある人を支援するためのグループホームや入所施設、地域生活支援センターなどを運営しています。
光林会では、これらの事業所を総称して「ルンビニーの郷」と呼んでいます。

『一灯窯』は、そのルンビニーの郷にある手造りの穴窯です。
郷の一角に1988年に築窯され、障がいのある子どもたちや大人、施設の職員、そして地域の人たちも一緒になって作陶を楽しんできました。

三日三晩休みなく燃やされ続ける薪の炎から、焼き締めの味わい深い作品の数々が生まれます。今展ではこの一年に窯出しされた新作を展示。



Juko

初めての一灯窯展が花巻で開かれたのは1989年。本展では、当時から毎年多くの方が楽しみにしている作品販売もおこないます。
ビビッ!と目が合う作品があるでしょうか?すてきな出逢いがありますように――♪




八重樫 季良

そして同時開催の、こちらも恒例の展覧会「ルンビニック・アーティスツ!」
ルンビニーの郷には、独創的な個性を発揮する大勢の表現者たちがいます。ある者はアトリエで皆と共に、ある者は独り静かに夜の自室で。絵画、文字、縫い物、謎の物体…。彼ら、彼女らはそれぞれの時間と場所で、日々さまざまな創造物を生み出しています。


古川 美記子


武蔵 諒


熊谷 有真

今年2月に盛岡市で開催された、岩手県内の障がいのある人のための美術公募展「第17回いわて・きららアート・コレクション」。同展にはルンビニーの郷からも、個性的な表現者たちの作品の数々が出品されました。
今回の「ルンビニック」展ではこの出品作を中心に、ルンビニーのアーティストたちによる多彩な表現世界を紹介しています! 



 
author:museum-lumbi, category:企画展, 13:22
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細川剛さんギャラリートーク開催決定
《3/22 細川剛さんのギャラリートーク開催決定!》
会期の終了を間近に控えた細川剛展、細川さんのギャラリートークの開催を急きょ決定しました!
3/22(土)15:00から、会場にて。お申込み不要・参加無料、直接お時間に会場へお越しください。「川原という場所」の写真の背景について、細川さん自身からお話をうかがいながら、展示作品を観覧して回ります。
直前での告知ですが、お時間あります方はぜひご来場ください!



Photo by ITO Jiro

 
author:museum-lumbi, category:イベント, 11:30
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細川剛写真展 ― 生命(いのち)の事情、僕たちの事情 ―
企画展

細川剛写真展
― 生命(いのち)の事情、僕たちの事情 ―

Part 1. 森という場所
 2014年1月17日(金)〜2月17日(月)
Part 2. 川原という場所
 2014年2月20日(木)〜3月25日(火)

★2/16(日)作者と当館ディレクターによるトークイベントがあります。(詳細は本記事の最後です。)

開館 10:00〜17:00 水曜定休 入館無料
※ 2/16はトークイベント開催のため13:30閉館となります。




「森」と「川原」。
本展は、写真家・細川剛(たけし)がその二つの異なる場からつむぎ出す、ひとつのメッセージをお伝えするものです。

細川の写真に写された樹や虫や石を見つめるうち、見る人はいつしか自分が樹や虫や石になり、あたかも内側から世界を見ているような感覚になってしまう。彼の写真にはそんな不思議な力があるのではないでしょうか。
細川は、次のように語ります。
「写真を撮すといういうことは、その相手と自分とが、ひとつの関係性の中にあることを確認することです。相手が今、そこに在ることには、それに至る相手の時間と事情がある。撮影する僕も同じように、僕の時間と事情を背負ってここにある。いま目の前にあることは、以上でも以下でもなく、すべてであり、動かしがたい事実です。そんな相手がいて僕がいるというシンプルな出来事のなかにこそ、僕にとっての『理(ことわり)』があるのだと思う。僕は目の前にある相手と、カメラのファインダーを通して向き合うことで、そのことを学んできました。」




森の営みのなかで「理」を見出した細川。そこでは死や生を含めた無数の事柄が、互いの時間と事情を受け入れあって繋がっていました。すべてが必要であり、すべてが切れ目なく繋がりあう。彼はそれが「しあわせな関係」に見えたと言います。
さらに細川にはその「理」が、森という場に限られたものではないはずだという確信がありました。彼はやがて、人々の営みのすぐそばにある、お気に入りの川原に「しあわせな関係」を見出します。とはいえ、森とはあまりにも違う自然のありよう、時間のありよう、事情のありように、しばしば心かき乱される出来事もありました。でも、相手がいて自分がいるという変わらぬスタンスの前に、森とはかけ離れた混沌のなかにも「理」はしっかりと姿をあらわしてきます。







細川の探求は深まり続けます。現在、岩手のとある山裾の土地を仲間と共に開墾し、そこで人としての営みをおこないながら、その土地にある理と自身の関係を見つめています。
「人であるがゆえに、すでに多くの事情をかかえてしまっている僕たちの時間。その時間にどんな隙間を作れば、さまざまな事情と時間を呼び込むことが出来るのだろう。そんな新しい風景のなかに、僕は座ってみたい。」
この一連の探求は、現在を生きる我々が模索している歩むべき道への問いそのものに重なり、その行く先を占うものではないでしょうか。






細川 剛(ほそかわ たけし・写真家)
1958年、兵庫県西宮市生まれ。北里大学獣医畜産学部獣医学修士課程修了。在学中より青森県十和田を中心に、東北地方の自然とそこに生きる人々の生命を中心に撮影を続けている。森の中でのテント生活を繰り返し、森に満ちる生命の営みを見つめる独特な目線には定評がある。写真集に『寒立馬』(講談社)、『森案内』(小学館・第14回東川賞新人作家賞受賞)、著書に『あの樹に会いに行く』(山と渓谷社)などがある。現在は岩手県盛岡市に在住し、より足元での様々な生活や時間の流れに関心をよせる。


トークセッション
細川剛×板垣崇志「生命(いのち)の時間が見える場所」
2月16日(日)午後3時から(2時45分開場)
会場/るんびにい美術館(定員50名) 入場無料(要申し込み)

細川氏と当館アートディレクターの対話から、作品の世界をさらに深く知るイベントです。
細川さんが「めまいがするよう」と話す、森のなかにひろがる「生命の時間」。
めまいがするような、いのちの世界にふれられるかも!? ぜひおこしください。

お申込み/氏名・住所・電話番号・参加人数を明記して、下記のいずれか宛にお申し込みください。
FAX: 0198-29-5058
Eメール: museum-lumbi★kourinkai-swc.or.jp
(★を@に変更して送信してください。)
ハガキ: 〒025-0065  花巻市星が丘1-21-29 るんびにい美術館  ※申込み締切  2/14(金)


岩手県福祉基金助成事業
協力/東川町文化ギャラリー


 

author:museum-lumbi, category:企画展, 19:51
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