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命の楔、命の礎ー病と共に存在することー

企画展

命の楔、命の礎

―病と共に存在すること―

 

2017年8月10日(木)〜 11月12日(日)

 

開館時間 10:00〜16:30


休館日 毎週水曜日・毎月第4火曜日、8/15臨時休館


《 入場無料 》

 


「蠢動を待つ」
 

 

 

心の病や痛みを耐え忍びながらこの世に存在し、自らの内面をさらけだすこと。それによって得られる生の営み―。

 

 

 

“描く”という行為は時として、人生という坂道を登るための杖となり、他者と自分を見つめるための鏡となり得ます。

 

 

 

「社会へ交わりに行く」

 

 

 

生活のあらゆる行為に不安が付きまとう「強迫性障害」に悩まされる本木 健。

 

 

例えば、水道やガスの栓が確実に締まっているのか、何度も何度も締め直して確認し、しばらくの間そこから動けなくなる。家から出ることさえ、非常に膨大なエネルギーが必要になります。

 

 

 

 

小学生の頃から徐々に自覚しつつあった症状。隠し繕いながら過ごす日々に限界を感じた本木は、24歳のある日、両親へ「病院へ行く」と告げました。入院先の丘の上病院で〈造形教室〉の存在を知り、今まで本格的に描いたことのなかった“絵”に出会い、現在に至るまで長年に渡り“描く”という行為を続けています。

 

 

 

 

色鮮やかで美しい風景画を描き、周りの人に認められることを励みとしていた入院当初。ある時、自分の表現を前に「これだけではない」と違和感を覚えた本木は、制作していた貝殻の絵に傷を描き入れました。その後、自らの内面の光景をテーマに、重厚なモノトーンの表現へと変遷していきました。

 

 

 

 


「純粋な傷」

 

 

 

“或る日 心を病んでいるといわれる僕は

本当の自分に向き合っているか疑った

 

僕は何者なんだ? キャンバスに傷を描け!

そういう自分が頭をもたげた

 

海の上に浮かぶ貝殻に 斜めに傷を入れた

何故か ほっとした”

 

(本木 健「或る決意 重大な」より一部を抜粋)

 

 

 

 

「春の葬送」

母の弔いの日
 

 

 

 

自らの症状を振り返り、むしろ自分の症状は描くほどの価値・意義があると思い描き始めた。それは、苦しみとともに妙な解放感を伴った、と本木はいいます。

 

 

 

苦しみに揺らぐ自分と共に存在する病の形。そして本当は隠したかった自分の姿。それらをキャンバスにさらけだすこともまた、導かれるようにして現れた命の姿なのかもしれません。

 

 

 

決して平坦ではない人生を、描き、刻みながら生きる本木健の作品を紹介します。

 

 

 

 

 

命の楔、命の礎―病と共に存在すること―

 

2017年8月10日(木)〜 11月12日(日)
るんびにい美術館(花巻市星が丘1-21-29)
10:00〜16:30

休館 水曜日・第4火曜日
入場無料


〔主 催〕社会福祉法人光林会 るんびにい美術館

〔助成〕岩手県福祉基金

〔問合せ〕るんびにい美術館 電話0198-22-5057

 

 

 

〔出品者〕

 

本木 健(もとき たけし)

 

 

 

JUGEMテーマ:展覧会

author:museum-lumbi, category:企画展, 12:13
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