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企画展「蒲生卓也」
(終了しました)
企画展
蒲 生 卓 也

 


蒲生 卓也「白い犬」(2010年)
 
2016年6月3日(金)− 9月2日(金)
開館時間10:00〜17:00
休館日 水曜日・第4火曜日(6/28、7/26、8/23)
《 入場無料 》

岩手県福祉基金助成

 

 


本展は、福島県いわき市に在住する蒲生卓也(1978− )がこの20年間に描き続けてきた世界に皆様をご案内します。

 

 

 


「アオクビアヒル」(1998年)

 


毎日祖父と一緒に、その日の出来事などを原稿用紙1枚に書く。20年ほど前のこのささやかな日課の内容が、文章からやがて絵に変化することによって蒲生の絵画制作は始まりました。彼は当時この描画を「勉強」と呼び、図鑑などを見て描いた様々な車両の絵を、翌日学校で担任教師に渡すのを日課としました。

 


「ムレハタタテダイ」(2000年)

 

 


「レッドクロウ」(2000年)

 


その後様々な出会いに触発されながら、しかし最も大きくは蒲生の内発的な衝動によって、彼の作風は大きく変容し続けてきました。
アクリル絵具とキャンバスという素材との出会いは、蒲生の制作に大きな変化を生み出しました。優しくたたずむ鳥や犬や猫たち。話しかけて来るかのような息づかいの花たち。彼が描く様々な生命は、いよいよ躍動するような精気に輝き始めます。



 


「花かご」(2008年)

 

蒲生の筆致を一つひとつ乗せたキャンバス。それはイメージの物象化としての「絵画」である以前に、作者の精神と画材との対話から誕生した「絵のような姿をした生命」とも呼べるような存在感を帯びます。
そして現在の蒲生が求めるのは、明確な色面同士の境界が失われ、小さな無数の色彩の点が溶けあい、遊ぶように響きあう世界です。

 

「バジスとグッピー」(2014年)





「蝶とチューリップ」(2014年)
 

 


自閉症と知的な障害のある蒲生は、幼い頃から多くの友人たちがその周りに集う存在でした。人を惹きつけてやまないそのやわらかく温かな人間の魅力は、作品にも宿るのでしょう。緻密なタッチで埋め尽くされた強い画面の奥には、慈愛のような深い温もりが満ちています。
日本国内だけでなく、2010年にはパリ市立美術館アル・サン・ピエールで開催された「アール・ブリュット・ジャポネ」展にも出品。作者の人間性と同じく、その作品もまた多くの人の心を惹きつけ続けてきました。


 

 

制作中の蒲生

 

 


 

 

 

「とり・鳥・トリ」(2014年)
 


蒲生の作品との出会いが、ご来場の皆様の心にやわらかくも確かな光を灯すことを願いながら、本展をお届けします。



 

JUGEMテーマ:展覧会
author:museum-lumbi, category:企画展, 12:16
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