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細川剛写真展 ― 生命(いのち)の事情、僕たちの事情 ―
企画展

細川剛写真展
― 生命(いのち)の事情、僕たちの事情 ―

Part 1. 森という場所
 2014年1月17日(金)〜2月17日(月)
Part 2. 川原という場所
 2014年2月20日(木)〜3月25日(火)

★2/16(日)作者と当館ディレクターによるトークイベントがあります。(詳細は本記事の最後です。)

開館 10:00〜17:00 水曜定休 入館無料
※ 2/16はトークイベント開催のため13:30閉館となります。




「森」と「川原」。
本展は、写真家・細川剛(たけし)がその二つの異なる場からつむぎ出す、ひとつのメッセージをお伝えするものです。

細川の写真に写された樹や虫や石を見つめるうち、見る人はいつしか自分が樹や虫や石になり、あたかも内側から世界を見ているような感覚になってしまう。彼の写真にはそんな不思議な力があるのではないでしょうか。
細川は、次のように語ります。
「写真を撮すといういうことは、その相手と自分とが、ひとつの関係性の中にあることを確認することです。相手が今、そこに在ることには、それに至る相手の時間と事情がある。撮影する僕も同じように、僕の時間と事情を背負ってここにある。いま目の前にあることは、以上でも以下でもなく、すべてであり、動かしがたい事実です。そんな相手がいて僕がいるというシンプルな出来事のなかにこそ、僕にとっての『理(ことわり)』があるのだと思う。僕は目の前にある相手と、カメラのファインダーを通して向き合うことで、そのことを学んできました。」




森の営みのなかで「理」を見出した細川。そこでは死や生を含めた無数の事柄が、互いの時間と事情を受け入れあって繋がっていました。すべてが必要であり、すべてが切れ目なく繋がりあう。彼はそれが「しあわせな関係」に見えたと言います。
さらに細川にはその「理」が、森という場に限られたものではないはずだという確信がありました。彼はやがて、人々の営みのすぐそばにある、お気に入りの川原に「しあわせな関係」を見出します。とはいえ、森とはあまりにも違う自然のありよう、時間のありよう、事情のありように、しばしば心かき乱される出来事もありました。でも、相手がいて自分がいるという変わらぬスタンスの前に、森とはかけ離れた混沌のなかにも「理」はしっかりと姿をあらわしてきます。







細川の探求は深まり続けます。現在、岩手のとある山裾の土地を仲間と共に開墾し、そこで人としての営みをおこないながら、その土地にある理と自身の関係を見つめています。
「人であるがゆえに、すでに多くの事情をかかえてしまっている僕たちの時間。その時間にどんな隙間を作れば、さまざまな事情と時間を呼び込むことが出来るのだろう。そんな新しい風景のなかに、僕は座ってみたい。」
この一連の探求は、現在を生きる我々が模索している歩むべき道への問いそのものに重なり、その行く先を占うものではないでしょうか。






細川 剛(ほそかわ たけし・写真家)
1958年、兵庫県西宮市生まれ。北里大学獣医畜産学部獣医学修士課程修了。在学中より青森県十和田を中心に、東北地方の自然とそこに生きる人々の生命を中心に撮影を続けている。森の中でのテント生活を繰り返し、森に満ちる生命の営みを見つめる独特な目線には定評がある。写真集に『寒立馬』(講談社)、『森案内』(小学館・第14回東川賞新人作家賞受賞)、著書に『あの樹に会いに行く』(山と渓谷社)などがある。現在は岩手県盛岡市に在住し、より足元での様々な生活や時間の流れに関心をよせる。


トークセッション
細川剛×板垣崇志「生命(いのち)の時間が見える場所」
2月16日(日)午後3時から(2時45分開場)
会場/るんびにい美術館(定員50名) 入場無料(要申し込み)

細川氏と当館アートディレクターの対話から、作品の世界をさらに深く知るイベントです。
細川さんが「めまいがするよう」と話す、森のなかにひろがる「生命の時間」。
めまいがするような、いのちの世界にふれられるかも!? ぜひおこしください。

お申込み/氏名・住所・電話番号・参加人数を明記して、下記のいずれか宛にお申し込みください。
FAX: 0198-29-5058
Eメール: museum-lumbi★kourinkai-swc.or.jp
(★を@に変更して送信してください。)
ハガキ: 〒025-0065  花巻市星が丘1-21-29 るんびにい美術館  ※申込み締切  2/14(金)


岩手県福祉基金助成事業
協力/東川町文化ギャラリー


 

author:museum-lumbi, category:企画展, 19:51
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