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《小林 覚》展


《企画展》

小林 覚〜線と色彩のハピネス
2010年4月15日(木)〜7月6日(火) 水曜定休 入館無料
(※ただし、5月5日(水)は営業いたします。5月6日(木)は休館日となります。)


国破在山河
「国破在山河」(2009年制作)


少年時代
「少年時代」(2005制作)

埴生の宿
「埴生の宿」(2009制作)

小林覚さん 
小林覚さん



 小林覚(こばやし さとる)さんは、1989年、岩手県釜石市に生まれました。自閉症と知的な障がいを持っている小林さんですが、小さな頃から海で泳ぐことや絵を描くことが大好きな、活発で朗らかな少年でした。力いっぱい体を動かしながら、自分が関心を持った身の周りのものを、次々と旺盛に絵に描いていきました。

 自閉症という障がいのため、小林さんは他者とのコミュニケーションに大きな困難があります。また、自閉症がどのような障がいであるかが一般にあまり理解されていないため、多くの誤解や非難に見舞われることもありました。そうした苦境の中で、小林さんは小学校高学年の頃、大好きだった絵を一時描かなくなりました。

 しかし、進学した養護学校の中学部での、理解ある教師との出会いを転機に、小林さんの旺盛な制作が再びよみがえります。そしてこの頃から、文字の独創的な変形や、物の形の描写に独特の様式化が現れ始めます。使用する画材の幅も大きく広がり、養護学校の中学部から高等部にかけて、大作を含む数多くの力作が誕生しました。

 やがて養護学校を卒業した小林さんは、花巻市の障がい者支援施設ルンビニー苑に生活の拠点を移し、現在はるんびにい美術館のアトリエで制作活動をおこなっています。

 小林作品の造形的な魅力は、伸びやかに美しく弾む線のおもしろさ、そしてポップで鮮やかな色彩にあります。その快活な造形に宿るものは、小林さんの力強い命の躍動――力いっぱい泳ぎ、走り、笑う、小林さんの生きる喜びそのものであるように思われます。そのたくましく揺るぎない喜びは、観る人の命をも力強く鼓舞し、晴れやかな喜びで満たしてくれるのです。




author:museum-lumbi, category:企画展, 17:31
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