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あたらしい企画展
【終了しました】 

 
〔新企画展〕
同時開催
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   〜さをり織り遺作展〜

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2012年2月16日(木)〜2月28日(火)
開館時間 10:00〜17:00(水曜日休館)


《 入場無料 》


和田佳奈


ルンビニーのさをり


 織る人の感性が最大限に引き出されることを何よりも大切にする現代手織り、それが「さをり」です。さをりにはあらかじめ準備されたデザインも、織り方を束縛するルールもなく、織る人の一瞬一瞬の心がそのままかたちになる織物です。

 1968年、さをりは専業主婦であった城みさをによって創始されました。当時57歳の城は独自の手織機を自作し、帯などを織り始めます。その制作の中で、城は普通の織り製品では許されない「傷」の魅力を発見し、自己表現としての自由な織りの可能性を見出しました。城は、知力・体力に対する「感力」という新しい言葉を核に据えて、さをりの楽しさをその自由な自己表現の思想と共に広め始めます。その後さをりとその思想は多くの共感者を得て、全国に普及しました。

 今回の企画展は、高知さをりひろばを拠点に活動した和田佳奈のさをり遺作による全国巡回展と、るんびにい美術館アトリエをはじめとする「ルンビニーの郷」のさをり作品によるコラボ展です。

 和田佳奈は2009年に亡くなるまでの10年間を高知さをりひろばでさをりの制作に励みました。途中でガンを患い、後半の5年間は再発との闘病の中での制作でしたが、その中でも積極的な活動を続けました。作品は最後まで自身の生命を精一杯輝かせて織り上げたものです。

 誰でもかんたんに扱える機を使用するさをりは、障がいのある人たちにも手織りの楽しみを提供しています。るんびにい美術館で活動する創作グループの「まゆ〜ら」、地域支援センターしおんのデイサービスグループなど、ルンビニーの郷でも十数年前からさをりの制作に取り組んでいます。緻密な作品から「糸のオブジェ」のようなダイナミックな作品まで、作り手のさまざまな個性が発揮された多彩な織りが空間を埋め尽くします。

 どんな人も、もちろん障がいの有無も関係なく、自分のあるがままを存分に表現することを楽しむさをり。織りに表された、一人一人の作者の自由な表現の喜びを共有していただけましたらば幸いです。


(ルンビニーの郷…社会福祉法人光林会が運営する、花巻市内の各事業所の総称を「ルンビニーの郷」と名づけています。)

author:museum-lumbi, category:企画展, 11:46
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