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あたらしい展覧会

  〔企画展〕

八重樫 季良 (やえがし きよし)

2011年29日(金・祝)12日(火)
開館時間 10:00〜17:00(水曜日休館)
※ただし 5/4(水)は開館、 5/12(木)は休館します。
《 観覧無料 》



 「無題(家)」(部分)




(会場風景)


 2008年に当館で第一回展を開催し、大好評を博した八重樫季良展。3年ぶりに開催される本展は、その第2弾となります。

 八重樫は1956年、岩手県北上市に生まれました。現在は花巻市の知的障がい者支援施設「ルンビニー苑」で生活しながら、るんびにい美術館のアトリエで精力的に制作活動をしています。

 八重樫は幼いころ、定規を使っていくつもの直線を交叉させて描く絵画を、誰に教えられるでなく描き始めました。始めは鉛筆で線を格子状に引くだけの、シンプルな画面であったようです。そこにやがて色彩が加わり、単純な格子の形は徐々に複雑に入り組み始め、画面は大きく発展していきました。しかしその骨格を成すのは一貫して線と色彩、ただ二つだけの要素です。

 一見抽象画に見える八重樫の作品ですが、実は具象画の側面もあわせ持っています。10年ほど前まで集中して制作された「自動車」を描いたシリーズでは、格子状の色彩の中に、よく見ると運転手が描かれているのがうっすらとわかります。また現在の作品も、「建物」の絵としてスタートしたシリーズです。

 鉛筆で格子を描き始めてから半世紀を経た現在まで、作品はその骨格を変えることなく、ひたすらにおびただしいバリエーションとして生み出され続けました。無数の直線で区切られた細かな空間を、色とりどりの美しい色彩で埋め尽くした作品群。それは線と語り、色彩と語る果てしない会話のようです。あるいは八重樫は線と色彩を通して、自身の命の声と対話していると言えるかもしれません。

 最小の始まりから無限が生み出される。その様相は、あたかも一つの始まりから宇宙のすべてが生まれたことに似ていなくはないでしょうか。命が何かを生み出すとき、そこには永遠と無限が透けて見えるように思われます。


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「夢地蔵震災募金」のおしらせ

ただ今るんびにい美術館では「夢地蔵(ゆめじぞう)震災募金」を設置しております。
るんびにいの小さな陶のお地蔵さま「夢地蔵」(一体千円)の売上の全額を、震災の義援金として寄贈させていただきます。
夢地蔵にこめた祈りとともに、被災地にお届けしたいと思います。
皆様のお力添えを賜りましたらばこの上ない幸いに存じます。
宜しくお願い申し上げます。





author:museum-lumbi, category:企画展, 10:39
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