RSS | ATOM | SEARCH
新企画展
 〔終了しました〕
がっこうのアート
ー花巻清風支援学校の作品からー
2011年1月20日(木)〜3月1日(火)
開館時間 10:00〜17:00 (水曜日休館)
【観覧無料】


「大切」(部分) 清風支援学校高等部1年生合作



    
「むし」 平野 利和             「戦国武将」 昆野 幹久


「炎」 高橋 南



 今回の展示では、特別支援学校(障がいのある児童生徒のための学校)でおこなわれているユニークな造形活動の取り組みを、在校生・卒業生の作品を通してご紹介します。

 花巻清風支援学校は、あらかじめ用意された枠組みにもとづいて美術的な能力を高め、その能力を評定する美術教育ではなく、生徒一人一人の個性から出発し、生徒の自発的な表現の意志に沿って進めていく美術教育をおこなっています。同校の造形活動は「評価」を持ち込まないことによって、どの生徒も自身のあるがままを自由に表現し、その表現を一貫して「肯定される」場となっています。

 言語や計算の能力と同じように、自由な表現に関わる素養さえも「能力」として評価の対象とすることは、「人間の価値は能力で決まる」という能力至上主義のメッセージを暗黙のうちに子どもたちに伝えることになってはいないでしょうか。そしてその暗黙のメッセージが、多くの子どもたちを追い込んではいないでしょうか。教育は「あるがままのその人」のかけがえのない価値をどこで伝えるのでしょうか。

 芸術は、あるがままの人間の心が許され、肯定され得る最大のフィールドです。だからこそ特別で大切な意味を持つと言えます。芸術が人間にもたらすその最大の恩恵を生徒に伝えることは、美術教育が果たしうるもっとも大切な役割ではないでしょうか。


 

author:museum-lumbi, category:企画展, 11:35
- -